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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
コロン…

口の中に大きい栗が転がる。

渋皮を半分残してじっくり煮詰めた甘露煮は、甘いけど上品な味に直ぐに飲み込んでしまうのが勿体なくて、しばらく舌の上で転がしてしまう。

栗を堪能して、顔を緩ませていると

「この甘露煮も…素晴らしいですよね…」

「ひゃい〜!」

いつまでも味わっていたくて、頬に残してリスみたいに膨らませる。

ヤナセはスプーンを持つ手に、もう片方の手を重ねて顎に添え、目を細めて語りだす。

「大粒で…コリっとしているけど…柔らかくて…」

コロン…

口の中で、栗が転がる。

「はい…」

「薄皮を向くと…プリッとした実を舌の上で何度も転がしたくなります…」

少し伏せた睫毛が、ヘーゼルの瞳に妖しく影を落とし…

「はい…」

「舌触りも滑らかで…栗と汁の甘さが口の中に広がって…ずっと舐めていたくなりますよね…」

「は…い…」

ゴクリ…

ただ栗の甘露煮の説明なのに…
尋常じゃない色気に引き込まれてしまう。 

「あ…」

「琴海様…栗…噛んで…」

「は…い…」

コリ…

歯を立てると、栗は真っ二つ割れ 

「はい…次はクリームです…」

「あ…はぁ…」

ただ抹茶パフェを食べさせられてるだけなのに、身体が妙に熱くなってきた。


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