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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
きっとヤナセは…
私が女性講師を目指すと決めた時に、今の話しをしたかったに違いない…

でも…
あの時の私は、マスターコースに進む事に未来の希望を託し、それが自分を支える術だった。

だからヤナセは待ってくれてたんだろう…

私が女性講師としての現実を受け止められる様になるのを…

今となっては数々のヤナセの戯れも、講師になった時の予行練習だったんじゃないかとさえ思えてきた。

「ふふ…ふっ…」

なんだか自然と、笑いが込み上がってくる。

「琴海様…?」

「ヤナセさん…私はもう、どっぷりとラブカルに浸かっちゃってるんだと思います…」

「どっぷりですか…」

ヤナセは覗き込む様に、少し身体を傾けてきた。

「はい…」

口元が自然と綻び

「きっと…講師になると決めた時…そういうレッスンもあるんだろうと覚悟してました…」

「琴海様…」

「ふふふ…それを今、気づいたんです」

フロントガラスから見えるラブカルタクシーが進む道の先を真っ直ぐ見据え

「自分は決意した先に…何が待ち受けていようと…頑張れると思ったんです…」

例え辛い事がたくさんあっても…

『貴方』の側に居られるなら、なんでも乗り越えてみせるよ…。 

まるで目の前に本人が居るかの様に、微笑み掛けた。

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