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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
はぁぁぁ〜。
私もあんな風に、ハートブレイクされない様に気をつけよう…。

カチャ…

旦那の前にティーカップを置く。

「紅茶でいいかな?」

旦那は大抵珈琲だけど、今日は紅茶を一緒に淹れた。

「あぁ…」

いつもと変わりない、素っ気ない返事…。

旦那と向き合って椅子に座り、両手で包んだカップを口に付けて、気持ちを落ち着かせる様にキャラメルティーをゆっくりと啜っていく。

口内にキャラメルの芳ばしい味が広がって、香りをこもらせ堪能する。

「美味いな…このお茶…」

珍しく旦那が感想を述べた。

「え…美味い?」

そうそう『美味しい』とか言わないから、幻聴かと思って聞き返してしまう。

旦那は然して気にした様子でもなく

「あぁ…この紅茶、珍しいのか?」

「ううん!珍しくはないのよ。キャラメルの紅茶なの!」

「キャラメル?へぇ…」

凄い表情を変える訳でもなかったけど、気に入ったのか一気に紅茶を飲み干した。

「もう一杯…飲む?」

「…あぁ…」

おぉぉぉっ!
旦那がお代わりをした!

最近お茶淹れに、真剣に取り組んでいた成果かもしれない!

瞬間、紅茶大臣ワタリのふん反り返った姿が浮かんだが、軽く手で払って掻き消した。

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