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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
この人にとって私は…
本当に『都合のいい女』だったのだろうか…。
言われるままお見合いして…
条件として悪くないと、結婚してしまったけど…
それでも努力で補えるかと…
いつか、心が通い合わせられる日が来ると思ってた…。
逆に私が、ここまでにしてしまったかもしれないけど…
せめて一人の人間として、最後くらい扱って貰いたかった。
愕然として、しばし呆然としてしまう。
掴んでいた腕は、力がスルッと抜けていく。
「わかった…分かったわ…」
「いいのか?」
力無く答えると、旦那は聞き返してきた。
『いいのか?』って…
それしか方法…無い癖に。
「えぇ…それで…離婚届…書いてくれるんですよね?」
無気力なまま、視線は空をボンヤリと見やる。
「…あぁ…」
旦那の声も、重い。
これは…自分の罪の『報い』
清算しなきゃ…
セイジの元へ進めないんだ。
「いつ…しますか…」
「今からでも…」
変に時間を空けるよりいいか…。
「分かりました…お風呂に入って来ますので、待っていて貰えますか…」
半ば自棄気味でそう言って、バスルームに行こうとすると
グイッ!
今度は私の腕が掴まれる。
「入らなくていい…」
「えっ…やっ…ぁ…」
旦那は私の悲愴な声を聞こえてないかの様に、力のままに寝室に引っ張っていった。
本当に『都合のいい女』だったのだろうか…。
言われるままお見合いして…
条件として悪くないと、結婚してしまったけど…
それでも努力で補えるかと…
いつか、心が通い合わせられる日が来ると思ってた…。
逆に私が、ここまでにしてしまったかもしれないけど…
せめて一人の人間として、最後くらい扱って貰いたかった。
愕然として、しばし呆然としてしまう。
掴んでいた腕は、力がスルッと抜けていく。
「わかった…分かったわ…」
「いいのか?」
力無く答えると、旦那は聞き返してきた。
『いいのか?』って…
それしか方法…無い癖に。
「えぇ…それで…離婚届…書いてくれるんですよね?」
無気力なまま、視線は空をボンヤリと見やる。
「…あぁ…」
旦那の声も、重い。
これは…自分の罪の『報い』
清算しなきゃ…
セイジの元へ進めないんだ。
「いつ…しますか…」
「今からでも…」
変に時間を空けるよりいいか…。
「分かりました…お風呂に入って来ますので、待っていて貰えますか…」
半ば自棄気味でそう言って、バスルームに行こうとすると
グイッ!
今度は私の腕が掴まれる。
「入らなくていい…」
「えっ…やっ…ぁ…」
旦那は私の悲愴な声を聞こえてないかの様に、力のままに寝室に引っ張っていった。