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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
「ちょ…っ…」

抗議しようと、言いかけたら

「新しいの…買えばいいだろ…」

余りにもチープな考えに、呆然としてしまう。

なんでも物扱いで…
お金で解決する事ばかり…

「そんな…簡単に言わないでよ…」

「あぁ?おい、こっち向け…」

「嫌っ!」

我慢しなければ離婚出来ないけど、今日の旦那は酷過ぎて、まだ始まったばかりなのに耐えられる自信がなかった。

だけど…

「琴海…言う通りにしないなら…一生離婚なんかしないからな…」

ドックン…

冷たい低い声が、後頭部に落とされる。

まるで石でも投げつけられたみたいだ。

渋々と言う通りに、仰向けになると…

「あ…」

ゾクリ…

まるで…
恐ろしく冷たい眼差しは、まるで獲物を狙う爬虫類みたいだった。

こ…怖い…。

「あ…あなた…やっぱりちゃんと…話し合いましょうよ…」

恐怖もあるがこんな条件で離婚しても、 お互い凝りが残ってしまうだろう…

それにこんな方法で離婚したら、ヤナセが卒業させてくれない気がする。

「おまえと話す事は…無い…」

カッチ〜ン!

いい加減、頭にくる。

「無い事は無いわ!逃げないで、ちゃんと向き合ってよ!」

以前の私と違うだから!
黙って言う事ばかり聞いていたあの時とは!

旦那のがん付けに、負けじと睨み返すと

「何だその目はっ!」

大きな声で怒鳴られた。

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