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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
胸を触っていた手が服から抜けて、高く振り上げられる。

ひぃっ!
引っ叩かれる!

反射的にギュッと目を瞑ると

バフンッ!

振り下ろされた手は、ベッドに叩きつけられた。

「きゃぁ!」

旦那の手は広がっていた髪の毛を押さえ付け

「痛っ…んぐぅ!」

息も出来ないくらい、思いっきり唇を塞いできた。

「ん…んっく…」

息苦しくて口を少し開くと

ヌチャ…

生温かい舌が口の中に侵入してきた。

驚いて目を見開くと眉間に深々と皺を作って、瞼を伏せてる旦那の目元が見える。

結婚してから基本的キスなんてそうそうしてなかったから、時たまされるとえらく驚いてしまうし…

慣れてない…。

「ふぅ…」

重なり合った唇は、お互いまだスコーンの名残で…

少し甘い…。

「っ…くっ…」

挿し込まれた舌は特に激しく動く訳でもなく、ラブカル講師陣の情熱的で甘いキスと比べたら、月とスッポンだ。

でも…

ホズミが焼いてくれたスコーンの味が、旦那とのキスの味になってしまいそうで…

悲しくなる。

ズキズキ…

胸の奥が…痛みで疼き…

「ふっ…く…ぅ…」

涙が一気に…溢れ出してきた。


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