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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
無気力状態で天井をボーっと見詰める。

昔ドラマで…
精神科医がレイプされた女性は、無理やり棒を突っ込まれてる感覚って言ったな…

何度も身体を重ねた相手でも、そう思っちゃうかな…。

もう何も考えたく無くて、現実逃避したくなった。

だけど、ただ逃げ出したみたいで卑怯な気がすると…
妙な自尊心が擡げてくる。

目を見開いて、ピクリとも動かない私に旦那は怪訝な顔で

「琴海?」

伺う様な声で聞いてきた。

「………」

「琴海!」

「…はい?」

「大丈夫か?」

ヤダ…気でも失ったと思ったの?

何を今更…
早く済ませてくれないかな…。

「ねぇ…本当に…離婚してくれるの?」

「あ…あぁ…」

無気力な私に、旦那は少し戸惑っている。

へぇ…こんな顔もするんだね…。

「じゃぁ…気が済むまでして…」

「…琴海…」

今度は悲しそうな表情を見せた。

最後の最後で、色んな旦那が見えてきた。

手を伸ばして指先で旦那の頬を軽く触れ

「それが…『条件』でしょ…あなたを信じるわ…」

口元だけ微笑んだ。

ポスン…

腕がベッドに落ちた瞬間…

目尻から雫が伝い落ちた。


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