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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
「琴海…」

旦那の声が震える。

あぁ…なんだか…
捨てられた子犬みたいね…。

感情無く笑う口…

ズキズキと胸が疼く度に流れる涙…。

私の心と身体が、バラバラになりそうだ。

そんな私を所在無く見下ろす旦那。

「どうしたの?早くして…」

何もしなくなった旦那を責っ付くと、眉間に皺を寄せてスカートの中の手を再び動かしだした。

私は眠りに落ちる様に目を瞑ると、目に溜まった涙がボタボタと落ちていく。

セイジ…
こんな私を…
受け入れてくれますか…。

大好きな笑顔を思い浮かべると…

「もう…いい…」

ボソッと…
吐き捨てる様に旦那が呟き、指の動きが止まった。

『もう…いい…』?

「へ…なにが?」

ここで止められて、離婚取り消しされても困る。

「良くないわよ…あなたの好きにして…」

急かす私を旦那は苦々しく一瞥し

「あぁ…好きにする…もういいから…部屋から出て行ってくれ…」

「え…しないの?」

急に態度が変わった旦那に唖然としてしまう。

ギシ…

旦那は身体を起こして、背を向ける様にベッドの端に座る。

「そんなに嫌がられて…何も出来る訳ないだろ…」

ドクンッ!

その一言に、心臓が大きく脈打った。

「あなた…」

項垂れた旦那の背中は、明らかに…

傷付いていた…。

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