この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様

「ご飯…食べよう…」
腹が減っては何ちゃら…だよね…。
自分一人だけだから残り物や漬物とかで簡単に済ませて、お茶を淹れようと湯呑みを出そうとしたら…
旦那の湯呑みが、目に付いた。
自分の茶碗や湯呑み…お箸…
全部、旦那のと並んで置いてあった。
「食器…片付けておいた方が…いいのよね…」
物件を処分するのって…
どうやるんだろう?
不動産屋が見に来るのかな?
確認したくても、旦那に連絡する術は断たれている。
「お茶…飲もう…」
緑茶を淹れようとしたが、テーブルにスコーンを入れた籠を置いたままだ。
「キャラメルティーに…しよっかな…」
旦那が最初で最後に『美味しい』と言った紅茶。
きっと昨日初めて、私の趣向を知ったんじゃなかろうか。
キッチンからリビングに移動して、ソファーに腰掛ける。
ティーカップに注いだ紅い水から、キャラメルの芳ばしい香りが漂っていた。
その横に、離婚届と通帳。
これが旦那が最後に私にくれた…
『誠意』なのだろうか?
便箋に、隠された言葉…
『昨日は悪かった』
もしかしたら旦那はいつも…
そう思っていたのかな…?
その答えは一生…
知ることは…
叶わないのだ…。
腹が減っては何ちゃら…だよね…。
自分一人だけだから残り物や漬物とかで簡単に済ませて、お茶を淹れようと湯呑みを出そうとしたら…
旦那の湯呑みが、目に付いた。
自分の茶碗や湯呑み…お箸…
全部、旦那のと並んで置いてあった。
「食器…片付けておいた方が…いいのよね…」
物件を処分するのって…
どうやるんだろう?
不動産屋が見に来るのかな?
確認したくても、旦那に連絡する術は断たれている。
「お茶…飲もう…」
緑茶を淹れようとしたが、テーブルにスコーンを入れた籠を置いたままだ。
「キャラメルティーに…しよっかな…」
旦那が最初で最後に『美味しい』と言った紅茶。
きっと昨日初めて、私の趣向を知ったんじゃなかろうか。
キッチンからリビングに移動して、ソファーに腰掛ける。
ティーカップに注いだ紅い水から、キャラメルの芳ばしい香りが漂っていた。
その横に、離婚届と通帳。
これが旦那が最後に私にくれた…
『誠意』なのだろうか?
便箋に、隠された言葉…
『昨日は悪かった』
もしかしたら旦那はいつも…
そう思っていたのかな…?
その答えは一生…
知ることは…
叶わないのだ…。

