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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
それから…

どれくらい時間が経ったのか…

「ん…ん…ふぁぁぁ…」

大きく口を開けて欠伸をする…

いつの間にかソファーに座ったまま眠ってしまっていた様だ。

「へ…今、何時!?」

慌てて時計を見ると

「げっ!14時半!!」

タクシーが来るのは15時だ。

後30分しかない現実に、慌てふためく。

「け、化粧…あっ!寝癖直さないと!」

顔を洗い直し、メイク、寝癖直し、着替えと…

いつもだったら、のんびり1時間くらい掛ける支度も、正味15分で全てが終えられた。

人間…切羽詰まると、普段出さない力を出せるもんだな…。

なんて、一人で感心してしまう。

「でも…講師になったら毎日忙しいだろうし…のんびりとはしてられないだろうな〜」

目まぐるしく流れる時間に中で、今朝感じた痛みも…
薄らいでいくのかもしれない…。

「……さて…行かないと…」

きっとヤナセは、状況確認して、今後の予定とか組んでくれるのだろう。

手に持った封筒をジッと見る。

旦那との生活を変えたくて通い始めた『ラブカル』

今度は自分がそこを目指す。

選んだ道が正しいかは…
まだ、分からない…。

でも、今はこの道を突き進むしか、私に生きる希望はないんだ。

封筒をバッグに入れジャケットを羽織る。

「行って来ます…」

誰も居ない部屋に向かって一言告げ…

パタン…

部屋を後にした。

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