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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
やっぱりセイジは、優しい…

でも今日は、罪悪感か…
胸が痛くなる。

「セイジ……あのね…」

離婚の事だけでも伝えたいけど…
今はまだ言うべき時じゃない気がしてしまう…。

「乗ろっか…エレベーター」

セイジは、私を先にエレベーターに乗せてくれた。

ここでホズミ姉さんが居たら、絶賛拍手するだろうエスコート振りだ。

でもなんでヤナセは、セイジに迎えに来させたんだろう?

エレベーターに乗り込んで、ボタンを押すセイジに問い掛ける。

「セイジ…今日もミーティングだったの?」

研修がいつまでか分からないけど、本校に居る理由はミーティングの可能性が高い筈だが…

セイジは私の方に身体を向き直し

「今日は違うよ。数日前にヤナセが今日、本校に来る様に言われてたんだ。理由を聞いたら、また書類整理を手伝えってさ〜それだけで呼び出すのも不思議に思ってたんだけど…」

セイジはそこで言葉を切って、甘く揺らめく瞳で、ジッと見詰めてきた。

ドッキン!

や…やだ…
私…やっぱり…ときめいてしまう。

「セ…イジ…」

セイジは口元をフッと綻ばせ

「琴海に会えたから…こき使われたのもチャラかな」

甘く…囁いた。

ここがスクールのエレベーターじゃなくて…
私たちの事を誰も知らない場所だったら…
今すぐ抱き付いていたかもしれない…。

チーン!

高速エレベーターは無情にも、受付階に到着してしまった。

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