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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
セイジはチラッと私を見てから、ヤナセに視線を移し

「見届けろって…どういうつもりだよ」

眉根を寄せて、苦しそうな顔になる。

ドックン…ドックン…

鼓動が逸る。

セイジ同様、私もヤナセがどういうつもりか知りたい。

困惑しているセイジにヤナセは、風を切る様にスマートに脚を組み、滅多に見せない不敵な笑みを浮かべ

「見たくないか…?今まで頑張ってきた琴海様の行く末を…俺は何があろうと…見届けるよ…」

まるで挑発してるみたいに、セイジに言い放った。

「ヤナセ?」

またもや普段では言いそうにない態度に、セイジも不可解な面持ちになりながらも、ヤナセの隣に座って…

「俺だって…琴海の独占コース受け持ってたんだから、見届ける覚悟はあるよ!」

ハッキリと言い切った。

それに、何気に呼び捨てになってるし!

ヤナセは満足そうに微笑み

「セイジ…お前が覚悟出来ているなら…良かった…琴海様の『決意』…忘れたとは言わせないよ…」

「忘れる訳ないだろ!」

さっきまでの不安そうな表情が、セイジから消えていた。

な…何だろう…

ヤナセの真意は全然解らないが…
この一瞬で、セイジを『決意』させた風に見えた…。

だけど…
こんなのは、まだまだほんの序の口で…

これから『ヤナセ様』の威力を否応無しに痛感させられるのだった。

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