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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
ラブカルに通い始めて、早数ヶ月…

バイト先では、四天王…
健康診断の時は、スタンダードメンバー


最近、講師の団体様と相席する事は多々あったけど…

一番私に関わっている、セイジとヤナセが並んで座っている光景って、今まであっただろうか?

この二人を前にして旦那との離婚の経緯や、これからの事を話すのが異様に緊張してしまう。

美男子二人と、食べ掛けのケーキを前にして、石像の様に固まっていると

「琴海様…先ずは…」

ヤナセが話しを切り出してきた。

離婚の事を説明しようと、咄嗟にバッグから離婚届けを出そうとしたが

「ケーキ…お召し上がり下さい…せっかく美味しい物も…乾燥したら風味が損なわれてしまいますので…」

『先ずは…』ケーキが先決のようだ。

「は、はい…そうですよね…」

なんとも拍子抜けしてしまう。

でも急かさないで、ゆとりを与えてくれるのは、ヤナセだからこそかもしれない。

慌ててケーキのお皿を手に取る私をヤナセは微笑みながら見詰めている。

「セイジ…俺たちも頂こうか…」

「あ…あぁ…」

三人でさくらんぼのショートケーキを食べる日が来るなんて…
最初の頃には夢にも思わなかったな。

それも、離婚が成立した日に…

なんかお祝いみたいで、ちょっと微妙な気もした。

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