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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
「琴海様は…旦那様の条件をのまれたんですね…」

ヤナセは全てを見透かしているだろう。

確認のために聞いているのかな?

「はい…本当はとことん話し合いたかったんですが…今まで全然出来なくて、敢えて出してきた条件だから…その方が早いかと…」

ヤナセが気にするとしたら、この事だろうと思った。

旦那との離婚までのやり取りすら、試験な気がしてくる。

でも…

「嘸かし…怖かったでしょう…」

長い睫毛を少し伏せ、ヘーゼルの瞳が切な気に揺らぐ。

本当に心配してくれていた。

あぁ…そうだ…
ヤナセはどんな時でも、私を…

ううん…
きっと担当の生徒を責める事なく、温かく見守って、支えてくれる。

それぞれの性格や環境に合わせて、励ましてくれる。

『善くよく向き合って、心を通わせる事』

確かに最善の様で…
一番難しい…。

上手く行けばベストかもしれないが…
場合によっては『綺麗事』になる。

賭けにでるしかなかった私の決断を自分事で受け止めてくれていた。

「すみません…もうそれしか…ない気がしてしまって…」

心苦しくて胸が痛み、俯き加減になる。

「琴海…大丈夫…?」

更に、心配そうに聞いてきたセイジは…

泣きそうな顔だった…。

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