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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
「現実…今のバイトをフルタイムにするのもご無理ですし…」

「は…ぁ…」

「収入面的にも…厳しいかと…」

「ひゃ…ぃ…」

「ですが…琴海様は旦那様が残した預金は…受け取る意思はないと仰られますし…」

「は……ぃ…」

あぁ…世の中渡って行くには、お金が必要なのよね…。

どんどん尻窄みになっていく声と共に、おチビな身体も縮こまる様子にセイジが…

「琴海…旦那さんの気持ちだから受け取ったら?」

見兼ねて、提案してきた。

「セイジ…」

よりにもよって…
セイジにこんな事言わせてしまう自分が不甲斐ない。

スクールに心置きなく通えたのも…
住まいや食事に困らなかったのも…

ある意味、旦那の存在のお陰だった。

だから今からは、自分の力で進みたい。

なけなしのプライドが、私の心を頑なにさせる。

「ううん…やっぱりお金は受け取りたくないの…ごめんねセイジ…」

「琴海…」

もしかしたら…
セイジは元カノが借金で大変だった事と、私のこれからを重ね合わせてるかもしれない…。

かなり心配してくれてるのが表情で分かるが…

こんな時に、元カノに嫉妬してしまいそうな、情けない気持ちだった。

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