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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
私はテーブルに手を伸ばし

「琴海様…?」

ガバッ!

ヤナセの声に弾かれたように鍵を握り、身を乗り出して二人に向かってはっきり告げる。

「ヤナセさん!マンションに住まわせて下さい!」

これが今の私の意思だ。

不安が無いって言ったら嘘になる。

今まで以上に、男性講師と抱き合う事も…
セイジのレッスンを見送る事も…

考えるだけで胸がザワつくし、
『掟』改定だって、まだ確定していない。

でも…
この夢は…どうしても諦めたくなかった。

ヤナセだってスクールでの立場がありながら、ここまで手を尽くしてくれている…

それは、少なからず私を信頼してくれてだ。

私なんかでヤナセの期待に応えられるなら…
誰かの役に立てるなら…

可能性が1%でもある限り、頑張りたい。

「琴海様…」

「琴海…」

二人の超イケメンは、一瞬目を見開いて息を飲む。

私の決意を受け止めるかのように、ヤナセが小さく頷いた。

「畏まりました…琴海様の気持ち…確と受け止めさせて頂きます…」

ドックン…

私はヤナセを信じる…

ヤナセが私を信じてくれているように…

「はい…」

気が引き締まってくると共に、身体中に緊張感も湧いてくると

「では…明日…引越し致しましょう…」

………はい?

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