パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第33章 Lesson 柳瀬様

「えぇっ！明日って…早すぎやしませんか？」

決意はしたが、またしても急展開！

唖然とする私にヤナセは、まるでレッスンの予約でもするかようにパソコンのキーボードを華麗に叩きだし

「善は急げと申しますし…今のマンションでお一人なのも…感傷的になられてしまうかと…」

「はぁ…まぁ…そうかもですが…」

『お一人』って言葉に、ドキッとしてしまう…

一人で凹むかもしれない事まで気にしてくれているんだ…

確かにヤナセと二人っきりになったら、落ち込んでる余裕はなくなるだろうけど…。

チラリとセイジの方を横目で見やると…
どことなくもの悲し気な笑顔を向けられた。

ズキッ！

セイジ…
ごめんね…

でもこれも近い将来、貴方の側に居られる為の第一歩なの…

絶対、ラブカル講師になってみせるから、待ってて！

そんな私たちの気持ちを知ってか知らずか、ヤナセ様は…

「セイジ…明日までは本校出張の手配はしてきたか…？」

話しを振られたセイジは、我に返った様に顔付きが変わり

「あぁ…ヤナセが明日まで念の為って言ってたから、許可は貰ったけど…」

「了解…セイジ…明日は琴海様の引越しのお手伝いをしてくれ…」

これもまた、サラッと言われた。