この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
まさか…ヤナセのマンションの引越しをセイジに手伝わせるなんて、思いもしなかった。
セイジも予想外だったのか、絶句する。
「琴海様…引越し業者も一応グループ系列ですので…ご安心下さい…お荷物をある程度お纏めになりますよね…?」
「は、はいっ!」
だからいきなり明日は正直、厳しいし…
バイトも休まないといけないし…
離婚届けの提出に役場にも行きたいたいから、名前が変わる前に通帳のお金を旦那に戻したい…
思いのほか、やることが沢山ある。
でも…
愚かかな…
セイジと少しでも居られるなら、ヤナセの思惑に便乗してしまいたい自分が、心の奥底でジタバタしちゃたりしていた。
「畏まりました…お荷物を纏める女性スタッフも手配致します…」
「あ…はぁい…」
それからヤナセは細かい確認をしながら、指が複数に見えてしまいそうなくらい、見事なブラインドタッチで引越しの手配を進めていく。
「お時間は…何時頃が?」
「あ…セイジは?」
「俺は何時でも大丈夫だよ」
「じゃぁ…午後一くらいで…」
「畏まりました…13時にしておきますね…」
「は、はいっ!」
「引越しのスタッフは…男女とも二名…計四名で伺わせて頂きます…連絡の中継は私がさせて頂きます…」
「はい…」
「あと…大変申し訳ありませんが…私は明日はお手伝い出来ませんので…マンションの鍵はセイジに預けておきます…引越しが終わりましたらセイジから受け取って下さい…」
「…はい…」
鍵を…セイジに預けちゃうんですか…
ヤナセ様…ちょっといけずです…。
「琴海…明日、宜しくね」
口端を引き攣らせていると、セイジが気を使って優しく微笑んでくれた。
セイジも予想外だったのか、絶句する。
「琴海様…引越し業者も一応グループ系列ですので…ご安心下さい…お荷物をある程度お纏めになりますよね…?」
「は、はいっ!」
だからいきなり明日は正直、厳しいし…
バイトも休まないといけないし…
離婚届けの提出に役場にも行きたいたいから、名前が変わる前に通帳のお金を旦那に戻したい…
思いのほか、やることが沢山ある。
でも…
愚かかな…
セイジと少しでも居られるなら、ヤナセの思惑に便乗してしまいたい自分が、心の奥底でジタバタしちゃたりしていた。
「畏まりました…お荷物を纏める女性スタッフも手配致します…」
「あ…はぁい…」
それからヤナセは細かい確認をしながら、指が複数に見えてしまいそうなくらい、見事なブラインドタッチで引越しの手配を進めていく。
「お時間は…何時頃が?」
「あ…セイジは?」
「俺は何時でも大丈夫だよ」
「じゃぁ…午後一くらいで…」
「畏まりました…13時にしておきますね…」
「は、はいっ!」
「引越しのスタッフは…男女とも二名…計四名で伺わせて頂きます…連絡の中継は私がさせて頂きます…」
「はい…」
「あと…大変申し訳ありませんが…私は明日はお手伝い出来ませんので…マンションの鍵はセイジに預けておきます…引越しが終わりましたらセイジから受け取って下さい…」
「…はい…」
鍵を…セイジに預けちゃうんですか…
ヤナセ様…ちょっといけずです…。
「琴海…明日、宜しくね」
口端を引き攣らせていると、セイジが気を使って優しく微笑んでくれた。