この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「ふ…普通って…どのレベルかな?」
きっとこの握ってるセイジのジャケットも、ブランド物だろうな……あ…
「きゃぁぁぁ〜!セイジごめんね!皺くちゃにしちゃった!」
慌てて縒れた袖を手のひらで伸ばそうとすると
「はははっ!琴海、相変わらず可愛いね!大丈夫だよこれくらい。それよりスタッフを待たせちゃってるから、早く行こうか」
興奮した犬を嗜めるように、頭をナデナデされる。
「ふぅん…」
恥ずかしさと情けなさで、鼻から空気が抜けて、間抜けな音が出た。
鍵はセイジが持っているから、いつまでも被害妄想にハマっている時間はない。
「急ぐよ!」
「うん!」
私たちは引越しスタッフが待っている所に、慌てて走って行く。
警備の人に案内されたエレベーターは引越し用なのか、業者が使うみたいに広かった。
「なんか…マンションのエレベーターじゃないみたい…」
すっかりお上りさん状態で、ボソッと呟くと
「うん…多分、大きい家具を使う人が多いんじゃないかな…荷物運び専用エレベーターだと思うよ」
セイジは少し屈んで耳元に口を近付けて説明してくれたけど、小声だったせいか妙に息が掛り、くすぐったくて背中がゾクゾクしちゃったもんだから…
つい…
「あぁっ…」
スタッフも同乗の中で、変な声を出してしまった。
きっとこの握ってるセイジのジャケットも、ブランド物だろうな……あ…
「きゃぁぁぁ〜!セイジごめんね!皺くちゃにしちゃった!」
慌てて縒れた袖を手のひらで伸ばそうとすると
「はははっ!琴海、相変わらず可愛いね!大丈夫だよこれくらい。それよりスタッフを待たせちゃってるから、早く行こうか」
興奮した犬を嗜めるように、頭をナデナデされる。
「ふぅん…」
恥ずかしさと情けなさで、鼻から空気が抜けて、間抜けな音が出た。
鍵はセイジが持っているから、いつまでも被害妄想にハマっている時間はない。
「急ぐよ!」
「うん!」
私たちは引越しスタッフが待っている所に、慌てて走って行く。
警備の人に案内されたエレベーターは引越し用なのか、業者が使うみたいに広かった。
「なんか…マンションのエレベーターじゃないみたい…」
すっかりお上りさん状態で、ボソッと呟くと
「うん…多分、大きい家具を使う人が多いんじゃないかな…荷物運び専用エレベーターだと思うよ」
セイジは少し屈んで耳元に口を近付けて説明してくれたけど、小声だったせいか妙に息が掛り、くすぐったくて背中がゾクゾクしちゃったもんだから…
つい…
「あぁっ…」
スタッフも同乗の中で、変な声を出してしまった。