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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
間取りは3LDKで基本的リビングがやたら広い。

「こんな所に…独りで暮らしてたんだ…」

最低限必要な物だけ用意された空間は、生活感が感じられなかった。

この部屋に帰って来る時…
ヤナセはどんな気持ちだったんだろう…。

これから自分が生活する場所をぼんやり眺めていると…

「琴海!」

セイジの声に我に返る。

「このお荷物どこの部屋に入れますか?」

引越しスタッフは、センチメンタルになっている私を気にもせず、任務を迅速に遂行し始めた。

「わっ!すみません!こ、こっちへ!」

「ここら辺でいいですか?」

「あっ…はい!」

使う予定の部屋は一番スペースが狭い部屋だけど、実際は10畳以上あって運んできた家具を置いたら、お飯事みたいに見えた。

部屋の広さの割りに小さくて少ない家具に、スタッフも見兼ねたのか

「ベッド…真ん中に置きますか?」

「真ん中ですか?」

なんかそれって…
ラブホみたいじゃない?

って言う程、入った事ないけど…。

「いえ…壁際に寄せて貰って…」

「分かりました」

言われたまんま壁に寄せてくれたが、やっぱりちょっと寂しく見えて

「枕側を壁にして貰ってもいいですか」

「分かりました」

運ぶ物も少なくて物足りなかったのか、スタッフは配置に色々拘ってくれつつ、運び入れるのも小一時間で終了した。

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