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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「有難うございました!」

任務が終了すると、スタッフは疾風の様に去っていった。

100m2の空間に、セイジと二人っきりだ。

まさか…こんなシチュエーションになるとは思いもよらず、電話をしているセイジの背中をドキドキしながら見つめてしまう。

誰もいない所で…
二人でいられるなんて、実家に帰った時みたいだな…。

手を伸ばせば触れられそうな距離…
甘い誘惑に襲われそうになる。

「セイジ…」

電話が終わったセイジにちょびっとずつ近寄って行くと…

「ヤナセに報告したよ!わっ!」

「きゃっ!」

いきなり振り向かれ、驚いて思いっきり仰け反ると

「きゃぁぁぁぁ〜!」

「危ない!琴海っ!」

ブリッジしそうになった背中をセイジが咄嗟に支えてくれ、まるでタンゴでも踊っているみたいになってしまった。

「琴海、大丈夫?」

セイジは腕を引っ張り上げてくれながら

「はぁ〜ビックリした…琴海、転がっちゃうかと思ったよ〜」

おでこが全開になった顔を覗き込んできながら、甘いマスクで優しく微笑まれる。

キュン!

久々に見た気がする…
こんな笑顔…。

『好き』…

大好き…。

このピンクなムードに高揚感が高まり…

「セイジ…す……」

無意識に、口走りそうになった。
 
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