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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
そりゃ〜『ヤナセ様』は使い慣れてるかもしれないけど…

目を細めてツヤツヤ輝くカップを眺めていると、頭の中で籐の椅子に腰掛けて脚を組み、お茶を嗜むヤナセの姿が浮かぶ。

様になり過ぎだ…。

やっぱり庶民には、無理〜ムリムリ!

「セイジ…こんなの触るだけでプルプルしちゃうよ〜自分が持ってきたの出すね!」

「そっか〜箱開けようか?」

「大丈夫!自分でするよ〜!」

キュン!
なんか付き合ってるみたい〜!

高級ティーセットで萎縮しちゃったけど、セイジとこんなやり取りが体験出来ただけでも良しとしよう!

テンションを上昇させながらダンボールに自分のカップを取りに行こうとしたが…

「あ…カップ…一個しか持ってきてなかった…」

急な引越しだったから、食器類は必要最低限しか詰めてこなかった。

結局、カップを借りるしかない。

事情をセイジに伝えると

「ははは!オチが付いちゃったね。カップ使うくらい大丈夫だよ」

そう言って、屈託なく笑ってくれた。

キュン!
こんな事も明るくフォローしてくれる…

やっぱりセイジは優しいな〜。

これが元旦那だったら

『ふ〜ん…』

だけだっただろうな…。

食器棚から取り出したカップをそっとテーブル置こうとしてる時…

「そういえば琴海…さっきの『す…』で言いかけたの何だったの?」

セイジが不意打ちで聞いてきた。

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