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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「う…うん…なんかあったみたい…」

急に口ごもった私に、セイジは少し眉を上げ

「もしかして…琴海…」

セイジが真っ直ぐ見詰めてくる。

ドッキン…

何か…気付いたのかな…。

「さっきの『す…』って…『スコーン』の事だったの?」

ひゃい!?

意外にもセイジは、おとぼけた答えを言った。

でも、この流れはある意味助かるかも!

『す…』の続きもまだ気になってたみたいだし、この際便乗させて貰おう!

「うん!そうそう!そう〜!!」

元々後で食べようと思って出易い様にしていたスコーンの袋を開けて、セイジに見せる。

「おっ!旨そう〜!みんなが食べてたのと同じだ!」

「ふふ〜姉さんのスコーン、美味しかったよ〜!セイジは貰わなかったの?」

「俺は、貰ってないよ」

結構な量を作っていたから余っただろうし…

ヤナセに大分前から昨日と今日は本校に来る様に言われてたなら、セイジも貰って良さそうなのに…

瞬間、一つの予測が脳裏に浮かんだが…

「まさか…ね…」

そこまで仕組まれてる事は…

流石に、ないですよね?

『ヤナセ様』

プルルルル〜!

首を左右に勢い良く振って、嫌な予感の吹き出しを消去した。

「琴海?どうしたの?」

目を見開いて驚いているセイジに、慌てて微笑み

「スコーン少し温めるね!その方が美味しいし!」

「うん、有難う〜」

微笑み返してくれたセイジに色んな罪悪感を覚えつつ、これまたこ綺麗なオーブンレンジでスコーンを温めた。

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