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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
結局セイジは、一口目だけ目を瞑って食べた。
そんな事を気にするなんて、可愛いなぁ〜とか思っちゃうのは、正に恋は盲目。
セイジが淹れてくれた紅茶は凄く美味しくて、幸福感が身体の先っぽまで充満して、ホッコリしてくる。
「琴海、凄いニコニコして、嬉しそうだね」
「うん!だってこの紅茶凄く美味しい!幸せな味がする〜!」
ポットの横に置かれた茶葉の缶を手元に引き寄せて銘柄を確認すると…
愕然とした。
「フォート…ナム…」
げっ!
これって確かに、100gでも千円くらいしたような…。
お高くて、いつも指を咥えて見てるだけだった銘柄だ。
「セイジ…これも…ここにあったの?」
「うん…置いてある茶葉も好きに使っていいってヤナセが言ってたよ。昨日、買い出しに行って貰ったから新しいってさ」
セイジは少し苦笑い気味に、説明してくれた。
そりゃぁ〜苦笑いもしたくなる。
買い出しに行ったって…誰が?
柳瀬財閥のメイド?
執事!?
考えるだけで、プルプルしてしまう。
ヤナセにとっては普通の気遣いかもしれないが、何気にヤナセ家の事情につま先が浸かり始めている感覚がしてきた。
「はは…は…流石…ヤナセだね…」
口端が引き攣りそうになりながら、セイジに笑い返すと…
「そう…だね…」
また…寂しそうな表情を浮かべていた。
そんな事を気にするなんて、可愛いなぁ〜とか思っちゃうのは、正に恋は盲目。
セイジが淹れてくれた紅茶は凄く美味しくて、幸福感が身体の先っぽまで充満して、ホッコリしてくる。
「琴海、凄いニコニコして、嬉しそうだね」
「うん!だってこの紅茶凄く美味しい!幸せな味がする〜!」
ポットの横に置かれた茶葉の缶を手元に引き寄せて銘柄を確認すると…
愕然とした。
「フォート…ナム…」
げっ!
これって確かに、100gでも千円くらいしたような…。
お高くて、いつも指を咥えて見てるだけだった銘柄だ。
「セイジ…これも…ここにあったの?」
「うん…置いてある茶葉も好きに使っていいってヤナセが言ってたよ。昨日、買い出しに行って貰ったから新しいってさ」
セイジは少し苦笑い気味に、説明してくれた。
そりゃぁ〜苦笑いもしたくなる。
買い出しに行ったって…誰が?
柳瀬財閥のメイド?
執事!?
考えるだけで、プルプルしてしまう。
ヤナセにとっては普通の気遣いかもしれないが、何気にヤナセ家の事情につま先が浸かり始めている感覚がしてきた。
「はは…は…流石…ヤナセだね…」
口端が引き攣りそうになりながら、セイジに笑い返すと…
「そう…だね…」
また…寂しそうな表情を浮かべていた。