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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
スクールではないし、本人が居なくてもヤナセのマンションというのもあって、なんとなく人一人分空けて座った。

七分丈のレギンスパンツの膝の上で、組み合わせた指をモジモジさせ、セイジをチラ見してしまう。

セイジは長い腕を伸ばし、カップの取っ手に指を掛け、ゆっくりと口元に運ぶ。

カップが唇に押し当てられ…

白とピンクのコントラストが、妙に色っぽく見えた。

あぁ…綺麗な横顔だな…。

久々のセイジに、無意識に欲情している私がいる。

ただ紅茶を飲んでる姿に、身体が熱くなってしまうのは…

相当『セイジ不足』なんだ。 

カップを戻しながらセイジは、私に振り向くと

「あれ?琴海凄く赤くない?」

「えっ!ちょ、ちょっと暑いかな〜?」

開いた両手でバタバタと顔を扇ぐ。

こういう時こそ、ハナブサの扇子が欲しいかも〜。 

「琴海、大丈夫?色々あって疲れちゃったかな?」

揃えた指先を軽く丸めて、指の背を私の頬に当ててきた。

「あ…」
 
トックン…

「うん…少し熱いよ…」

心配して、今度は身体を傾け顔を覗き込んでくる。

大好きなセイジの甘い顔が、至近距離に近付いてきて…

ドックン!

セイジに聞こえてしまいそうなくらい、胸の奥で大きく鼓動が脈打った。

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