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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「セイジ…どうしたの?」

余りにも動かないから、気分でも悪くなったのかと思って背中を摩ると

「ははは…食器は使って大丈夫じゃないかな」

「でも…さっきみたいに手を滑らせたら怖いし」

「う〜ん…もし割っても、ヤナセは気にしないと思うよ」

「確かに…そうかもしれない…」

ヤナセならむしろ、割れた欠片で指切ってないか心配してくれそう〜。

セイジは身体を少し離し、顔を傾けて寄せてきたから、あとちょっとで鼻先がくっ付きそうになって、ドキドキしてしまう。 

お互いの呼吸が、微かに肌を掠める。

ほんのちょっと…

ほんのちょっとだけ、顔を動かせば…

キスが出来そうな…距離感。

どうしようもない誘惑に駆られそうになるのをなけなしの理性で思いっきりブレーキをかける。

そんな私の邪な心中を知らぬであろうセイジは、目を細めて切なさを湛えた視線を向け続けてくる。

「セイジ…あの…」

「琴海は…ヤナセの部屋に住めて……嬉しい?」

えっ!?
この部屋の話しって、そんなに気になる事なのかな?

「う〜ん…嬉しいって言うよりは…一ヶ月で部屋を探さなきゃいけなかったから、正直助かったかな〜」

「そっか…そうだよね…はぁ〜情けないな…俺…」

えぇぇぇっ!
なんでセイジが、情けないと思ってるの〜!?

なんか良く理解出来てないけど…
セイジが凹んでるのは確かな気がした。

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