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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
こんな弱気なセイジを見るなんて、滅多な事じゃない。

ちょっと可愛く感じてしまって、母性本能がくすぐられる。

「セイジ…セイジは情けなくなんかないよ!カッコ良いし、セイジが居てくれるから私は頑張れるんだよ!」

本当にそう思ってるから、満面の笑顔を向けながら言うと、セイジはどこか儚げな微笑みを浮かべる。

「琴海…有難う……俺も琴海が居るから頑張れるよ…」

キュン!
大好きな人にそう言って貰えると、尋常じゃなく嬉しい。

『生きてきて良かった』って…
思えるから…。

「本当〜!嬉しい!!」

思いっきり抱き付いて、コウセイや姉さん張りにセイジをぎゅうぅ〜ってしたくなったが…

セイジまだ悲しい顔のままだった…。

「セイジ…?」

「だから…俺が一番…琴海の事を助けたかったのに……何も出来てやしない…」

吐き捨てる様に呟いて、私の肩を掴んで距離感を広げ様とする。

ドックン…

「え…セイジ…それは…」

どういう…意味で…。

セイジの言葉の真意がなんとなく見えてきて…
自分の頬が熱くなってくるのが分かった。

セイジは小さく溜め息を吐いて

「ヤナセは…琴海の側にいて…肝心な時はいつもヤナセがフォロー出来るから………」

『から………』

その間が妙に長くって…

ゴクリ…

思わず生唾を飲み込んで、続きを待ち構えてしまう。

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