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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
セイジは開き掛けた口を真一文字に結んで、合わせていた視線を横に泳がせた。

あれ…から〜の後に何か言おうとしてたんじゃ?

でもセイジは続きを話すどころか、肩を掴んでいた手を離して、何故かソファーから滑り落ちるように、カーペットに座り込んでしまった。

あれれれ〜?

「セイジ?」

慌てて私もソファーから下りて、セイジの横に正座でチョコンと座る。

セイジは立てた両膝に腕を載せて、開いた脚の間に頭を項垂れていた。

テーブルとソファーの間に、長い脚が収まりきっていなくて狭そうだ。

ドキドキドキドキ…

どうしよう…
これはかなり落ち込んでいるのかな…。

何をどう言ってあげれば良いのか、咄嗟にベストな言葉が浮かばなくって…

「セイジ…」

私はセイジの身体を覆う様に…

頭を抱き抱えて…
抱き締めた。

「琴海…」

胸の中でセイジの声がこもる。

身長差があるセイジに抱き締められると、いつもスッポリと包み込まれてた。

広い胸に包まれると…
凄く安心出来た。

幼い頃、母親に抱き締めて貰った時の様な…
絶対な安心感。

「セイジ…大丈夫だよ…」

ねぇ…セイジ…

私の腕の中で…

安らいでくれるかな…。

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