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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
チャイムの音と共に、お互いピタッと動きが止まった。

唇の間は…僅か1センチ。

ドックン…

このタイミングで…
もしかして…

「ヤナセかな…」

口元を引き攣らせ気味にそう言うと、セイジは神妙な面持ちになり

「いや…ヤナセならスクールを出る時に、連絡をしてくると思うけど…」

妙な緊張感に、二人とも至近距離で見詰め合ってしまう。

「俺…出ようか?」

セイジは私の腰に回していた腕を解き、立ち上がろうとした。

「待って!私が出るよ!」

「琴海っ!」

私は威勢良く立ち上がり、セイジを押し退ける様に玄関に走って行く。

部屋が広いと、マンションなのに玄関まで遠く感じる。

玄関にも備え付けられたインターフォンのカメラを見ても人影が無かった。

ドッキン…

誰?

ドキドキする胸を押さえながら、一回深呼吸をして…

ドアノブに手をかけた。

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