この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
なのに言葉とは裏腹に…
セイジのジャケットの裾を掴んで、名残惜しくしてしまう。

セイジは手を重ねて優しく包み込んで…

「琴海…じゃぁ…行くね」

そっと手は、引き離された。

「あ…」

ズッキン!ズッキン!

胸の痛みが、強くなる。

怖くて顔が上げられないでいると

「琴海、元気でね…無茶したらダメだよ…」

セイジの甘い声が、頭上に降り注がれ…

脚が一歩下がった。

あっ…
セイジ…本当に行ってしまう!

「セイジ!ま、待って!スコーン…せっかくだからスコーン持って行って!」

反射的に理由を付けて、セイジを引き留めようとする自分がいる。

「スコーン…うん…有難う」

ニッコリと微笑み返してくれるセイジの笑顔は、いつのも温かい笑顔で…
却って不安になってしまう。

なんだか私だけ必死になってるのかな…。

さっきまでのセイジの態度がすっかり頭から失念して一人で凹みながら、しょんぼりとスコーンを袋に詰め込んでいく。

セイジは腕を組んで、黙ったまま待っていてくれた。

「はい…お待たせ…出来たら今日中に食べた方がいいかも…」

「うん…お腹空いてるから、きっと食べ切るよ」

「ふふ…ちゃんとご飯も食べてね」

「あぁ…琴海も…」

フワッと柔らかく綻ばせるセイジの笑顔に胸がグッと熱くなって…

涙が溢れそうになった。

/2183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ