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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
泣いちゃダメだ!

これくらいでいちいち泣いてたら、セイジを不安にさせるし、ラブカル講師なんかなれやしない!

もしなれたとしても、泣き虫だったら勤まらない。

『スクール講師は、そんな甘くない!』

ワタリの怒号が聞こえてきそうだ。

唇を噛んで、ギュッと目を閉じる。

笑うんだ…
笑ってセイジを送り出すんだ…。

「セイジ…今日は…有難う…」

声が少し震えてしまったけど…
口がへの字になりそうだったけど…

なんとか涙を堪えて、セイジを仰ぎ見る。

視線を合わせ、笑ってみせたら…

「琴海っ!」

今度はセイジが泣きそうになっていて…

「セイ…ジィ…」

あっという間に…

抱き締められていた。

「琴海……俺……」

「ん…?」

セイジは言葉を止め、抱き締める腕に力が込められる。

高い身長と、広い胸にすっぽりとラッピングされてるみたいだけど…

しがみ付く様に身体に絡ませてくるセイジの腕を…

おチビな私でも、支えてあげたいと思えた。

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