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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「『俺』なに…?」

さっきまで震えていた声は落ち着きを取り戻してきて、少し甘めの声で聞き直す。

「あ…うん…」

やたら間があって妙に感じる。

「セイジ?」

問い掛ける様に名前を呼ぶと、「はぁ〜」と背中越しに深い溜め息が聞こえ

「ううん…俺も…頑張るよ…」

セイジはそう呟くと、抱き締めていた腕から力が抜かれ、サラサラの前髪と黒い瞳を揺らし、いつもの甘い微笑みを浮かべた。

「セイジ…」

本当は何か大事な事を伝えようとしてたんじゃないかな?

セイジが何を言いたかったか、凄く知りたかったけど…

今は聞くべき時ではない様な気がした。

きっと…
いつか話してくれるよね…。

ジッと見詰めている優しい瞳に微笑み返し

「私も…頑張るね」

静かに瞼を閉じ…

指と指を絡ませて…

コツン…

軽くおでこを重ね合った。

キス講習の時を思い出す…。

こうやって…
お互い向き合って…
手を繋いで…
微笑み合って…

なんでも語り合える日が来るのを…

信じてる…。

きっと今までの事も…
今日の事も…

甘い思い出になるよね…


セイジ…。

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