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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「新しいスタートをセイジと迎えられたから…嬉しかったよ」
今精一杯伝えられる思いを込めて、ニッコリと満面の笑みをセイジに向ける。
「琴海…」
また何か言いた気なセイジの背中を押す様に
「セイジ!時間遅くなっちゃうから、もう帰らないと!」
元気良くポンポンと肩を叩くと、セイジに素早くその手を掴まれる。
「セイジ?」
「琴海…最後にぎゅうぅしよ!」
「ぎゅうぅ…う、うん」
突然のセイジの提案に、戸惑いながら答えた瞬間…
身体中がセイジにスッポリ包み込まれた。
「ぎゅうぅぅぅ…」
コウセイの得意技をセイジが言ってるのが可笑しくて、自然と笑いが込み上がる。
「ふふふ〜ぎゅうぅ〜」
セイジの腰に腕を回して、私の象を刻む様に抱き付いた。
温かい手のひらが後頭部をそっと撫でながら
「琴海……世界で一番……可愛いよ…」
「セイジ…」
甘く…切なく…
「可愛い…」
何度も…
「琴海…可愛い…」
囁く。
『可愛い』って言葉が耳元で響く度に、胸の奥がくすぐったくなった。
あぁ…
前もこんあ風に、何度も繰り返して言ってくれたな。
『愛しい』人に抱き締められてるだけで、身体中が幸福感に満ちてくるのに…
『可愛い』なんて言って貰えるなんて、凄く幸せで…
頭の芯が蕩けそうになっていた。
ねえ…セイジ…
貴方が繰り返して言ってくれた言葉の意味を…
もっと早く気付いていればって…
あの日、何度も後悔したの…。
今精一杯伝えられる思いを込めて、ニッコリと満面の笑みをセイジに向ける。
「琴海…」
また何か言いた気なセイジの背中を押す様に
「セイジ!時間遅くなっちゃうから、もう帰らないと!」
元気良くポンポンと肩を叩くと、セイジに素早くその手を掴まれる。
「セイジ?」
「琴海…最後にぎゅうぅしよ!」
「ぎゅうぅ…う、うん」
突然のセイジの提案に、戸惑いながら答えた瞬間…
身体中がセイジにスッポリ包み込まれた。
「ぎゅうぅぅぅ…」
コウセイの得意技をセイジが言ってるのが可笑しくて、自然と笑いが込み上がる。
「ふふふ〜ぎゅうぅ〜」
セイジの腰に腕を回して、私の象を刻む様に抱き付いた。
温かい手のひらが後頭部をそっと撫でながら
「琴海……世界で一番……可愛いよ…」
「セイジ…」
甘く…切なく…
「可愛い…」
何度も…
「琴海…可愛い…」
囁く。
『可愛い』って言葉が耳元で響く度に、胸の奥がくすぐったくなった。
あぁ…
前もこんあ風に、何度も繰り返して言ってくれたな。
『愛しい』人に抱き締められてるだけで、身体中が幸福感に満ちてくるのに…
『可愛い』なんて言って貰えるなんて、凄く幸せで…
頭の芯が蕩けそうになっていた。
ねえ…セイジ…
貴方が繰り返して言ってくれた言葉の意味を…
もっと早く気付いていればって…
あの日、何度も後悔したの…。