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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
ヤナセは手に持っていた手提げをテーブルに置いて、スーツのジャケットを脱ぎ始める。

「他にも使い方が解り難いかと思いますし…」

「で、でも…」

いやいやヤナセ様!
いくらなんでも、そういう問題じゃないかと…

それに掟違反には、ならないのだろうか?

てかタブー越えの前に、普通にあり得ないでしょ!

……今更だけど…。

私の心配を他所にヤナセはネクタイピンを外し、片手に掴んだネクタイをひょいっと肩に掛ける。

滅多に見ないヤナセの姿に、うっかり目を奪われかけたが…

いややややぁ〜!
背中流す気満々だよぉ〜!

こうなると絶対
『お背中流しの刑』は執行されてしまう。

シャツの袖のボタンもスムーズに外し、腕捲りをしていくと、無駄毛のない陶器の様な腕が露になる。

ほぉ〜美しい……
あれ?

また見惚れ掛けていたが…

「ヤナセさんは脱がないんですか?」

背中を流されたい訳じゃないけど、シャツの袖は濡れないために捲っているんだと気付く。

ヤナセは右腕の袖を捲りながら頭を傾け、綺麗な口元に妖しげな笑みを浮かべ

「クス…脱いでも…宜しいんですか…?」

ネクタイの結びに指を掛けた。

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