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第34章 Lesson お引越し

ヤナセの『強行突破』との言葉に、ようやく間抜けなオツムが状況を理解し始める。

いち！
身体が冷えるから、濡れた服を早く脱がせたい。

にぃ！
早くお風呂にぶち込みたい。

さぁん！
要は私が風邪をひかないように心配してくれている？

てか、普通に当たり前の心使いが、ヤナセの手に掛かると、なんでこうも妖しい羞恥プレイになってしまうんだろうか。

とにかく、このままヤナセに身包み剥がされるのはご免だ！

「わっ！分っかりましたぁ〜！自分で脱ぎます！とっとと脱ぎます！」

ヤナセの胸元を両手で押して、必死で抵抗する。

まだレギンスパンツは引き摺り下ろされてはなかったが、ヤナセの手は背中に回っていて…

プツ…

キャミの上から、ブラのホックは外されていたのだった…。

「うひゃぁ！？」

小さな胸でもプルっと震え、膝から力が抜けそうになると、ヤナセは当然の如く肩を支えて体勢を持ち堪えさせてくれた。

腕にしがみ付いて見上げると、眼前にヘーゼルの瞳が美しく光り…

「畏まりました…では…お湯の温度を調整して参ります…」

マジシャンヤナセは、余裕の笑みを浮かべている。

「は…い…お願い致します…」

乳房は開放感を感じながら、心は脱力感に襲われていた。