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第34章 Lesson お引越し

仕方なく全裸になるため服を脱ぐ。

レッスンでもないのに、脱いでいくのは流石に別の意味で緊張するし、恐ろしく恥ずかしい。

思えば最近はレッスンに慣れてきて、裸になる事に抵抗感がなくなってきていたな。

シャァァァァァ〜！

バスルームからは、シャワーから勢い良く出るお湯の音が聞こえてくる。

ドックン…

ヤナセが待っている所に…
いよいよ行かねばならない…

うぅぅ…
ヤダよ〜！
恥ずかしいよ〜〜〜！
背中流すって、本当にそれだけで終わるのかな？

あぁっ！
ヤナセの事だから…

「せっかくなので…シャンプーもいたしましょう…」

とか、言いそう！！

動揺する余り、思わずヤナセのモノマネまでしていると…

「クス…しましょうか？シャンプー…」

「へ…？」

掛けられた声に恐る恐る振り向くと、待ちくたびれたのか、ヤナセは扉を少し開けて様子を伺ってきた。

「うきゃ！いやいや！そうじゃなくて！」

慌てて弁明しようとしたが、ヤナセは然して気にしてもなく、扉から半分だけ見せた顔に笑み浮かべ

「琴海様…宜しかったらそこの籠に置いてあります…タオルをお使い下さい…」

パタン…

そう言って、また扉を静かに閉じた。