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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
「簡単にスクールの食堂で見繕って来たんです…お口に合うか…分かりませんが…」

「スクールの…わざわざですか?」

ラブカルレストラン…
健康診断の帰りに連れて行って貰った。

一流シェフが作っているんですから、美味しくない訳ないじゃないですか!!

「わざわざと言いますか…この付近…買い物が出来る場所が離れているもので…その点ではご不便をお掛けして申し訳ないです…」

ヤナセは透き通る様な薄茶の瞳を細め、頭を下げて謝罪してきた。

「と…とんでもないです!謝らないで下さい!謝るなら…私の方です…」

女性講師になれるまで、お金の負担が掛からないために、スクールに申請までして、この部屋を貸してくれたヤナセ。

何らかの意図はあるかもしれないけど、私はいつもヤナセに助けて貰ってばかりだ。

慌てて頭を下げると

「琴海様が…謝る事はございません…琴海様は…スクールのために頑張って下さってますから…」

「いえいえ!私なんか、今は自分の事だけで精一杯なんで…でもいつか必ず、スクールの役に立てる様に頑張りますね!」

本当に役に立てるか分からないけど、少しでもヤナセの期待に応えたい。

「そうですか…すみません…琴海様…」

「ヤナセ…さん…」

そう言ったヤナセは…
珍しく…悲しそうな目をしていて…

ドックン…

胸が少しザワついた。

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