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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
あ〜と、大口を開くと、ヤナセは奥歯から丁寧に磨き出す。

歯茎もマッサージされるみたいに優しく擦られて、少しくすぐったい。

シャコ…シャコ…

感じ易い部分がブラシで刺激されると、舌でなぞられた時の様なゾクゾクとした甘い感覚が背中を走っていく。

「あ…ぁ…」

開けっ放しの口から、声にならない声が出てしまった。

ヤナセはブラシの動きを止めることなく、見下ろす顔は楽しそうに微笑んでいる。

「もう少々…お待ち下さいね…」

バランスを取るためにヤナセの手は、ずっと顎を支えていた。

「歯の裏側は…普段磨き難いので…入念にしておきますね…」

「んっ…ひぃ…ひぃ…」

入念にしなくていいです〜!

と……言ってるつもりだが、伝わっているとは思っても、ヤナセの手は止まらない。

シャコ〜シャコ〜シコシコ…

「んっ…ふっ…うふぅ…」

特に裏側の歯茎の付け根は、くすぐったくて堪らない。

思わず変な声が出てしまい、鼻からも息が抜けて行く。

ブラシの先が付け根の端から端へとツツツツ〜と滑り…

「丁寧に磨くと…気持ちが良いですよね…歯茎の血行も促進されますし…」

綺麗な歯科助手のお姉さんに負けず劣らずの笑顔とテクニックで口の中が翻弄されていった。

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