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ラブカルチャースクール 2
第35章 M Lesson 12回目
「そうですか……ですよね…」

両手でカップを包み込みながら、少し遠い目をしてしまった。

「琴海さんは…ちょっと無理しちゃうから…本格的に講師になった時が今から心配になるよ…」

マサキはバリトンボイスのトーンを少し落とし、ポンポンと頭を撫でてきた。

「マサキさん…」

その大きな手は…

凄く温かくて…優しい。

私が進もうとしている道に『協力』してくれると言ったマサキだけど、凄く心配してくれているのが伝わってくる。

一体…ラブカル講師の世界は、どんななんだろう?

「マサキさん…気に掛けてくれて有難うございます。余り無理しない様に気を付けますね」

たまにしか会わないマサキが、ここまで気に掛けてくれている事に感謝したいと思ったら…

「ははは〜頼むよ。ウチの王子が…夜も眠れなくなりそうだから」

マサキにしては珍しく冗談を言って、屈託なく笑ったが…

『ウチの王子』…って…
誰の事だろう?

「はい…善処します…」

王子の正体は分からないが、皆んなが心配してくれているのは知っていたから、本当に気をつけようと思った。

こうして、アダルトでダンディで…

温かい…

マサキのレッスンは終了したのだった。

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