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ラブカルチャースクール 2
第35章 M Lesson 12回目
ガチャ…

今度はラウンジに戻るために、ドアを開くと…

ペカァァァ〜!

「うっ!」

一瞬後光が差した様な眩しさに、目を細めてしまう。

「琴海様…体調の方は…いかがですか…?」

ヤナセ様が麗しの顔に憂いを浮かべて、素早く近寄ってきた。

今日もヤナセが出待ちをしていてくれた。

「あ…大丈夫です…もう落ち着いてますので」

「そうですか…目を細めてらっしゃいますが…眠たいのでしょうか…?」

ヤナセは別に光っていないのに、発するオーラに反射的に目を瞑ってしまう今日この頃。

「いえ…違うんです〜ちょっと目が霞んで!」

誤魔化す振りで目を擦ろうとしたら

「琴海様…目を擦るのは宜しくないです…」

「あぁっ…」

左右の手首をガッツリ掴まれた。

わぁぁぁ〜ん!
貴方が眩しいからいけないんですよ〜!

なんて言える訳もなく…

掴まれたまま、ラウンジに連行されていく。

これが他の講師ならキャンキャン吠えられるけど、ヤナセとなると何も出来ない。

この有無を言わせい高貴な徳…
もしかして『王子』って…

真実は謎に包まれたまま、大人しくラウンジのソファーまで引き摺られていった。

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