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ラブカルチャースクール 2
第35章 M Lesson 12回目
ヤナセは手首を掴んだ手を指先に持ち替えて、立っちさせたワンコを座らせるみたいにゆっくり、私をソファーに乗せた。
「はい…琴海様…座ってて下さい…今お茶を淹れますから…」
「はい…」
叱られたペットみたいに縮こまって、膝の上に手を重ねて肩を竦める。
そんな私にヤナセは眉を寄せて
「クス…大丈夫なら…良いんですよ…ただ今からそんなにご無理はしないで下さい…心配で眠れなくなりそうですから…」
小さく微笑みながら綺麗な指をポットに添えて、レッスン前に淹れてくれたローズヒップティーをカップに注ぐ。
「え…眠れない…?」
マサキが言っていた王子は…
ヤナセなの?
「これでは…セイジも心配してしまいますよ…あっ…クスクス…いつもですね…」
カップを差し出してくれながら、軽く握った手を口元に当てて、ヤナセは意味深に微笑む。
「え…セイジ?」
いきなりの『セイジ』の名前に動揺してしまい、伸ばした指先がカップの取っ手に引っ掛かり、ひっくり返しそうになる。
「きゃぁっ!」
わぁぁぁぁ〜溢れる〜!!
思った瞬間…
「琴海様…お熱くなかったですか…?」
いつもの如くヤナセがカップと私の手を握って、一滴もお茶を溢す事なく収めてくれた。
「はい…琴海様…座ってて下さい…今お茶を淹れますから…」
「はい…」
叱られたペットみたいに縮こまって、膝の上に手を重ねて肩を竦める。
そんな私にヤナセは眉を寄せて
「クス…大丈夫なら…良いんですよ…ただ今からそんなにご無理はしないで下さい…心配で眠れなくなりそうですから…」
小さく微笑みながら綺麗な指をポットに添えて、レッスン前に淹れてくれたローズヒップティーをカップに注ぐ。
「え…眠れない…?」
マサキが言っていた王子は…
ヤナセなの?
「これでは…セイジも心配してしまいますよ…あっ…クスクス…いつもですね…」
カップを差し出してくれながら、軽く握った手を口元に当てて、ヤナセは意味深に微笑む。
「え…セイジ?」
いきなりの『セイジ』の名前に動揺してしまい、伸ばした指先がカップの取っ手に引っ掛かり、ひっくり返しそうになる。
「きゃぁっ!」
わぁぁぁぁ〜溢れる〜!!
思った瞬間…
「琴海様…お熱くなかったですか…?」
いつもの如くヤナセがカップと私の手を握って、一滴もお茶を溢す事なく収めてくれた。