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ラブカルチャースクール 2
第36章 Lesson サンマ
「え…誰…」

本当に分からなくて、今一度呟く。

こんな時間にこのマンションのチャイムを押すのは、ヤナセか宅配便くらいだと思ったのに…

見知らぬ来訪者に戸惑った。

どうしよう…
出ない方がいいかな?

悩みながらカメラを見続けていると…

『ゆ…さま……』

ボソッと『様』だけ聞こえた。

「ゆ?…様……」

『様』との単語に、ペカァ〜!と、脳裏に光るヤナセ様が浮かんでくる。

「出てみようかな…」

カメラの応答ボタンに人差し指を恐る恐る近付けてき、押そうとした時だった!

ピンポ〜ン!!!

またしてもチャイムが鳴った。

『おいっ!フランソワ!!居るんだろ!!出てこい!!』

今度は男性がカメラを覗き込み、ピンポン!ピンポン!と何度も押してくる。

「フランソワァ〜!?…あっ!そのアダ名!」

カメラに映し出された男性は…

どこかヤナセに面影が似ているけど、ちょいワルな感じのキレイ系イケメン!

「涼雅…さん?」

健康診断のメディカルで、声を掛けてきたヤナセの血縁者だ。

でも、なんでこんな時間に…
それも女性を連れて…

『フランソワ〜!!』

涼雅さんが叫び続けている横で、美人な女性は切な気に握った手を胸元に当てていた。

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