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ラブカルチャースクール 2
第36章 Lesson サンマ
どうしましょう!どうしましょう!

解決策を見付けようと頭の中がグルグルして真っ白になっていく。

「やっぱり君、フランソワの彼女?」

涼雅さんは、濁すことなく直球を投げてきた。

「違います!違います!全然、違います!!」

「そっかぁ〜結婚してるんだっけ?ん…なんでここに居んの?」

ドッキ〜ン!

またもや早速、2投目の直球を投じられた。

「えっとですね…これには海より深い事情がございまして…」

「海より深いんだ…それは大変だね〜」

涼雅さんは眉間に皺を寄せ、腕を組んでウンウンと頷く。

ちょっとヤナセ似の顔で、やたら良いノリに妙な感じがしてしまう。

「あの…涼様…この方とお知り合いでございますか?」

そんなやり取りを、綺麗な女性が遮った。

さっきから胸元に手を当てたまま、不安そうにしている姿が、また儚気でお美しい。

腰まで伸びたサラサラのストレートの髪は、頭にキラキラした輪っかが光っている。

あぁ…ヤナセ一族…
どの人も光ってる…。

目を細めている私の横で涼雅さんは、美女に説明を始め

「うんまぁ〜こないだ、オヤジの病院で会ったんだよ」

「オジ様の…そこに悠様もいらしゃったの?」

『ユウ様』?
もしかしてヤナセの下の名前?

さっきまで呑気に秋刀魚を焼いていたのに、『ヤナセ一族の謎』がいきなり展開されていった。

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