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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目

『感謝』する…
日々の生活や、つまらない感情に流されて…
当たり前のようで、何気に忘れてしまう気持ち。
ここにこうやって居られる事も…
決して一人では叶わなかった。
大切に思える人に会えたのも…
産んで育ててくれた親がいたからだ。
『全ての事に…』もっと『感謝』していたら…
私の人生は今…
変わっていたのかな?
宝石の様に光る赤い液体に、見入りながらボンヤリと物思いに耽り込む。
「茶葉はキームンがベースになっていまして…ストロベリーとバニラの香りが致します…天然のストロベリーの果肉も入ってまして…ミルクティーにしても美味しいかと…」
ヤナセは語りべの様に茶葉の説明をしながら、長い指先に陶器製のミルクジャグを摘み、渦巻きを描くように注いでくれた。
桜色のカップの中の液体は、みるみるパステルトーンに変わってく。
「ふふ…可愛い…」
甘い香りも色合いも、いかにも女性が喜びそうだ。
「有難うございます…頂きます…」
ヤナセは優しく微笑んで、小さく頷く。
一口含んだそのパステルは、ストロベリーの酸味とバニラの甘さが絶妙な調和で、口の中が一気に春模様になった。
こもらせた空気を鼻から抜くと、更に味わいが深く感じる。
美味しくて、自然と顔に笑顔が浮かぶ。
じっくり『メルシー』を味わっている私をヤナセは見守りつつ、前回持参していたブラックボックスを取り出した。
日々の生活や、つまらない感情に流されて…
当たり前のようで、何気に忘れてしまう気持ち。
ここにこうやって居られる事も…
決して一人では叶わなかった。
大切に思える人に会えたのも…
産んで育ててくれた親がいたからだ。
『全ての事に…』もっと『感謝』していたら…
私の人生は今…
変わっていたのかな?
宝石の様に光る赤い液体に、見入りながらボンヤリと物思いに耽り込む。
「茶葉はキームンがベースになっていまして…ストロベリーとバニラの香りが致します…天然のストロベリーの果肉も入ってまして…ミルクティーにしても美味しいかと…」
ヤナセは語りべの様に茶葉の説明をしながら、長い指先に陶器製のミルクジャグを摘み、渦巻きを描くように注いでくれた。
桜色のカップの中の液体は、みるみるパステルトーンに変わってく。
「ふふ…可愛い…」
甘い香りも色合いも、いかにも女性が喜びそうだ。
「有難うございます…頂きます…」
ヤナセは優しく微笑んで、小さく頷く。
一口含んだそのパステルは、ストロベリーの酸味とバニラの甘さが絶妙な調和で、口の中が一気に春模様になった。
こもらせた空気を鼻から抜くと、更に味わいが深く感じる。
美味しくて、自然と顔に笑顔が浮かぶ。
じっくり『メルシー』を味わっている私をヤナセは見守りつつ、前回持参していたブラックボックスを取り出した。

