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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
ドッドッドッドッ!!

さっきのドキドキとは明らかに違う…
心拍数が早まって、冷や汗が出てくる。

これは…

小動物が猛禽類に狙われている時の直感!

すっかり気分は、ラブカル動物園モード。

プルプル震えながら振り向くと…

「チビ…何を淹れるんだ?」

その長身で大柄の講師は、手に持ったタブレットを肩に傾け、ギロッと睨んでくる。

「アール…グレイ…です…」

ダージリンを取ろうとした手は、透かさずアールグレイの缶を取って、巨人に印籠の様に向けた。

「ふん!偶然だな」

「そうですね〜奇遇ですねぇ」

そうです…今日の講師はイーグルワタリ。

なんとまぁ〜いつも微妙な時に、ワタリに当たるんだろうか…。

丸めた背中をワタリに向け、缶の蓋を開けようとすると

「背中!伸ばせ!」

「はいっ!!」

体育会系なレッスンが早速始まる。

「みっともないだろ。背中丸まってたら…ただでさえチビなんだから」

「そうですね…失礼しました」

ごもっともですが、相変わらず『チビ』は余計だと思います!

…までは、言えない。

ワタリはソファーに座ると、無駄に長い脚をスマートに組んで、タブレットを操作し始める。

その間に二人分のお茶をバイトより緊張しながら準備していった。

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