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第37章 M Lesson 13回目

この延長線上に…

女性講師としての使命があるんだ。

「はいっ！」

今更恥ずかしがる事もない！

威勢良く返事をして、ローブを一気に脱ごうとしたが…

「あれ…れれれれぇ〜？」

ローブの腰紐が解けない！

「どうした？」

「腰紐が…」

確かにキツめには結んだけど、解けなくなるとは思わなかった。

「あぁ？」

ワタリが片眉を上げて怪訝な顔になる。

ひぃぃぃぃ！
こ、怖い！

今日こそ何事も起こさず、順調に終わらようとした矢先にこの始末！

「し、しばしお待ちを！」

そんな難しい事ではない筈なのに、焦って指が震えてしまう。

ヤバイ…ど、どうしよう！

「たくっ！」

ワタリが呆れた感じで、声を吐き捨てた。

うぅぅぅ〜
怒られるぅぅぅぅ〜！

怒鳴られると思って、肩を竦めてギュッと目を瞑る。

「ほら…手、退かせ。邪魔だ」

「ひゃい？」

背中に熱くて硬い感覚…

自分がラッピングされたみたいに、大きなものに包まれていて…

頭の上には、精悍な顎が当り…

逞しい二の腕を背中から回し込まれている。

ワタリが、ローブの紐を解いてくれようとしていた。