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第37章 M Lesson 13回目

「あ…くぅうぅ…」

ベッドの上でうつ伏せで瀕死の魚みたいに震えていると、襲ってくる倦怠感に飲み込まれそうになる。

ズブズブと、マットの中に身体が沈んでいくみたいだ。

一気に配してくる睡魔と戦うとしているのに

「疲れたなら、寝ていいぞ」

珍しく優しいワタリの低い声が、子守唄のように追い討ちをかけてきた。

「いや…だいじょ…ぶ…」

本当はとても眠い。

ビッグマグナムに食らった絶頂感に身を委ねて、息絶えるみたいに眠ってしまいたいけど…

『琴海様…触診しましょうね…』

何故か白衣姿でお注射持って、妖艶に微笑むヤナセの顔が浮かんでしまうのだ。

前回みたいな事になりたくないの〜！

このままダウンしたら、きっと白衣のヤナセは現れる。

簡単にイカされたヤナセの指の感触が、
まだハッキリと下腹部に残るワタリのビックキャノンの余韻の上をなぞりだす。

プルルルル〜！

最後の主張の如く、恐怖に魚は跳ねる。

「チビ…寒いのか？」

ヤナセの幻覚に震えている私に、ワタリがローブを掛けてくれた。

ドッキン…

なんだろう…
今日のワタリは、ちょっとした事で妙に優しく思えるのは…

普段のスパルタ教官のイメージがベッタリこびり付いているからだろう。