パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第37章 M Lesson 13回目

「有難うございます…」

口元をマットから少し浮かせて、呟くようにお礼を言うと

ポンポン…

ワタリは軽く、背中を撫でた。

余りの衝撃に、フローズンフィッシュ状態…
硬直してしまいそうになる。

なんっ！？
らしくない気がします！！
それともこれがワタリの本当の姿？

「ワタリさん…今日…」

「ん？」

一言だけ返すワタリの大きな手は、背中に添えらて…
淡い熱が広がっていくみたいだ。

ドックン…ドックン…

心音がマットに反響する。

緊張感が高まるのを感じながら…問う。

「何…食べました？」

「はぁ？」

ワタリは質問の内容に、明らかに怪訝な声を発した。

「あ…なんか…いつもとご様子が違って感じたので…美味しい物でも食べたのかと？」

慣れないワタリの優しさに、動揺し過ぎて余計な憶測をしてしまう。

眉間に思いっきり縦皺を刻み、ワタリは

「別にいつもと、変わらん！」

ガッツンと言い放ち、背中の手を撤収していく。

「そうなんですか？」

ワタリにとっては、いつも普通なんだ！
ヤッパリ、解り難いなぁ〜。

変な質問をしてきた私の様子に

「口が動く元気があるなら、今日は一人で着替えろよ！」

ワタリは若干不機嫌そうに立ち上がり、全裸のままレッスン室のドアに向かって行こうとした。