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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
ドックン…ドックン…

見下ろしてくるイーグルアイの目付きは鋭くて怖いけど…

その奥の温度を信じたい…。

「実技レッスンが…あと数回なんです」

「…そうだな…」

今度はちょっと間があった。

「若しかしたら…今日で最後かもしれませんので…」

そう言ってジッと見上げると、ワタリは珍しく驚いた表情になる。

一番最初に会ったのは、バイト先の喫茶店。

無口で睨んでくるこの鷹の目が、ただ凄く怖かった。

二度目に会ったのは、ラブカルレッスン。

ワタリは講師として現れた。

『講師は甘くない!』

一喝されて、更に苦手意識が先に立つようになった。

それからなぜか、ちょくちょく絡む様になって…
『無骨な世話焼き』な人だと分かった。

誰よりもストイック。

誰よりも孤高な感じがするけれど、この厚い筋肉の奥の思いは…

凄く熱く感じる。

しばし沈黙が流れて、ワタリが口を開く。

「最後なのか?」

「はい…」

ドックン!

普段見せないワタリの反応に、脈拍が少し早まり出す。

太い腕を胸の前でゆっくり組み、見開いた目が鋭く光り

「俺は…今日が最後だと思わんが」

低い声が、意外な言葉を放ってきた。

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