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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
「わっ!」

確かに近くなったけど、この体勢ってどうなの!?

「なんだ?」

驚いた私に、ワタリはギロッと睨み付けてくる。

至近距離でのイーグルアイは、迫力が倍増だ。

「近い…なって…」

「遠いって言っただろ!」

確かに言いましたけど、こんな風に添い寝されるなんて、思わないじゃないですか〜!

ワタリって結構、天然なんだろうか?

ローブの端をギュッと握って、固まっている私を然して気にした様子もなく

「で、さっきの続きだ」

ワタリは淡々と目的を遂行し始める。

こういう所は本当にブレない人だ。

「意図と言いますか…特別講師とのレッスンはもうないのかなと…」

女性講師になったら、大勢の男性講師と身体を交えなくてはならない。

それなら特別講師の相手をしない『ルール』なら、身体は楽にはなるけど…

セイジとの接点を少しでも多く持ちたいのは、本音の根底。

「特別講師が…『特別』な意味が分かるか?」

「『特別講師』の意味?」

端から見たら甘いムードな絵面なのに、ワタリの声は低くてドスが効いている。

「えっとですね…なんと言うか…『特別』なテクニックを持っていそうな!!イメージです!」

ホズミのお姉な所!
ハナブサの呪いの扇子!
ヤナセなんて存在自体が『特別』に感じる!

得意げに答えると

「馬鹿!それだと言葉のまんまだろ!」

「きゃんっ!」

チワワ、添い寝で怒られるの図。

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